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素敵な女性を追って

着物&所作のブログ 心の支えになる素敵な女性を追って vol.4 井上靖『額田王』より

心の支えになる素敵な女性を追って

4回目の今回は、井上靖の作品『額田女王(ぬかたのおおきみ)』より。
舞台は日本。時代は古代、飛鳥時代。
主人公は、美しき宮廷歌人、額田女王(ぬかたのおおきみ)。
歌人であり巫女でもある額田女王は身も心も神に捧げているため、男性を愛してはならぬ身。しかし額田は美し過ぎました。

この額田から学びたいのは
『困った人への苦言の呈し方』

額田は上品でありながらもはっきりと苦言を呈しています。騒がず、落ち着いて、効果的に相手に分からせる。是非とも身につけたい技のひとつです。

美し過ぎる額田は、時の権力者である中大兄皇子と大海人皇子の両人から寵愛を受けます。
最初に額田を愛したのは大海人皇子でした。
彼は半ば強引に額田を奪い、額田は皇子の子供を身ごもります。
前述の通り、額田は巫女ですから妃になることは許されません。神の声を聞き、国の民のためのみにその力を使わねばならないからです。
しかも大海人皇子は、ナンバー2の権力者。黒々とした政治の世界に身を置く人物です。
たとえ当人同士の想いが通じているからと言って、簡単に一緒になることはできませんでした。
額田はお腹の子を『神の子』と言って通します。しかし誰の目にも大海人皇子の子供であることは明らかでした。ほとんどの宮廷人が気付かぬふりをする中、若い侍女が『大海人皇子のお子様では?』と噂を立てます。
ある時、額田はその若い侍女を呼び、赤子を胸に抱きながら、こう問います。
『この御子はどなたかに似ていますか?』
当人からハッキリと問われて侍女は身を固くします。
『お困りか。構わないから言ってごらん。』
『さぁ…』
と言葉を濁す侍女を更に問い詰める額田。
『ーー眼許も生き写しなら、口許もそっくりそのままです。……一体どなたでしょう。構わないから言ってごらん。』
『さ、わたくしにだけ、そっと言ってごらん』
額田はいたずらっぽく笑いを含んだ顔でそう言います。
ついに侍女は思わずこう言うのです。
『お許しくださいませ』
その時の額田の言葉。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『許してくれとお言いなら、ゆるしてあげましょう。…気の小さいひとね』
額田女王は言って、また笑った。玉を転がすようなろうろうとした笑い声だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

言葉の達人。そう思わずにはいられません。
私はこの場面の、額田の堂々とした姿に惚れ惚れしました。
ゆっくりと真綿で首を絞めるが如く。
上品でありながら、しかし一歩も引かない強さがあります。

見習うべきはその状況です。
ここで額田は、侍女と 1 対 1 で言葉を交わしています。前もって誰かを味方につけておくとか、この侍女を孤立させるとか、そう言った邪な行動は起こしません。
正々堂々と 1 対 1。

そして何より私が心惹かれるのは、最後に相手を許して帰すところです。追い詰めておきながらトドメを刺さずに逃す。

これならば侍女も恨みを持ちません。もしかしたら、この一件の後で、尊敬の念すら抱くかもしれません。大人の社会の仕組みを額田が教えてくれたからです。根底に愛情があります。
聡明でありながら温もりを感じます。

自分の感情を完全にコントロールしているからこそできる技。身につけたいものです。


by 工藤

2019年01月04日

素敵な女性を追って

着物&所作のブログ 心の支えになる素敵な女性を追って vol.3 幸田文『きもの』より


心の支えとなる素敵な女性。

目指すべき人生のモデル。

3人目は別の小説にしようと思っていたのですが、『きもの』を読み返しているうちに、もう一人素敵な女性を見つけました。

この小説の著者、幸田文です。

るつ子とおばあさんの関係を中心に展開する小説『きもの』は意外な形で幕を下ろします。

おばあさんの愛情あふれる躾を受け、素敵な女性になりつつある、るつ子。
母親を看取り、横暴な二人の姉に翻弄されながらも健気さを忘れない、るつ子。

彼女はどんな幸せを手にするだろうかと楽しみに読み進めていたのに、るつ子は軽薄な男に引っかかります。家族の誰もが反対する中、るつ子は強情を通して結婚に突き進むのです。

そして結婚式の後の初夜。
るつ子は夜着に着替えます。
その夜着は父の愛人、清村そのさんが見立ててくれたものでした。愛人であるその女性に、るつ子は憧れと愛情を抱いていたのでした。
柔らかい花模様の夜着を確かめることもなく、その男はむずと抱きかかえ、押し倒し、下着をずるずると脱がしにかかるのでした。

その場面でこの小説は終わります。

あんなに着物にこだわりを持っていた、るつ子が夜着を確かめる間もなく処女を失う姿を見て、私は衝撃を覚えました。

しかしそれは10年前のこと。

今ではまた別の感覚でこの終わり方を見ています。

著者、幸田文は離婚を経験しています。
離婚後に父、露伴の元に娘と共に身を寄せ、その後小説家として自立します。

この終わり方は、私たち後輩女性へのメッセージではないかと思うのです。

『男なんて大方こんなもの。女たちよ、自立せよ。男なんて当てにするな。』

そんな風に私には聞こえるのです。
うがった見方でしょうか?

おそらくこの後、るつ子の結婚生活はうまくいかないでしょう。
しかし、るつ子は女性として大切なことをおばあさんからしっかりと仕込まれています。
そして父の愛人に憧憬の念を持っています。
主婦であった実の母親よりも、愛人である自立した女性に。

父の愛人は、母親の死後もその自立の姿勢を変えず、独身を通します。その潔さ。

るつ子は何がしかの能力を磨き、そして成長過程で培った辛抱強さを生かして自立していくのではないかと思うのです。

今では私は、るつ子に『頑張れ!』とエールを送っています。

そして著者の幸田文に、先輩女性として前を歩いてくれたことに感謝の念を持つのでした。



by 工藤

2019年01月03日

素敵な女性を追って

着物&所作のブログ
心の支えになる素敵な女性を追って
vol.2 幸田文『きもの』より

心の支えとなる素敵な女性。
目指すべき人生のモデル。

2人目のモデルも、やはり同じ小説『きもの』より。

平凡ながら幸せだと思っていた女学生るつ子。
ある時、友人宅で素敵な大人の女性に偶然出会い、魅力を感じます。しかしその人は、父親と昔からつながりのある女性でした。長唄のお師匠さんで自立した女性。

よそに女性がいると知りながら辛抱強く家庭を支える母親に同情しつつ、しかしるつ子は父の愛人にも惹かれてしまうのでした。
三人姉妹の末っ子のるつ子。上の二人の姉が結婚して家を出た後で、母親が病に倒れます。
るつ子は一生懸命看病します。
ある日、母親に新しい浴衣を着せた後、母親は眠るように逝ってしまいます。
その浴衣は秋の七草が咲き乱れたもので、るつ子が仕立て、父親が母に『似合う』と言った浴衣でした。その母親が静かに逝ってしまいました。るつ子は悲しみに乱れます。

しかしやがて家庭内の悲しみも収まります。
そしていつもの日常が戻った時、関東大震災がるつ子たちを襲うのです。

その混乱の最中、るつ子は父の愛人に再び出会います。その人はやなり目立つ女性なのでしょう。そして避難先でるつ子の家族と寄り添って一晩を過ごします。
その時にるつ子はその女性と母とを冷静に比較しています。

母親は確かに家庭を支え自分たちを育ててくれた。しかし実は父親の仕事や日常に関しては無関心だったかもしれない。薄情とまでは言わないが、そのような関心の薄さが父親には不満だったようだ、と。
その女性は仕事をしていることもあり、父親の仕事のことを深く理解し、共感できているようだ。

そして愛人は、夜が明けると、当てがあるのか無いのか、人混みの中に消えて行きました。

その後ろ姿にるつ子は女性の芯の強さを見ます。美しい外見以上に内面の魅力を見るのです。

この場面が私は忘れられません。
すっくと混乱の中立ち上がり、自分の城を築いていく。とても素敵…。

by 工藤

2019年01月02日

素敵な女性を追って

心の支えになる素敵な女性を追って
vol.1 幸田文『きもの』より

心の支えとなる素敵な女性。
目指すべき人生のモデル。

この条件を満たす先輩女性を思った時、真っ先に浮かんだのが、幸田文の著作『きもの』の中のおばあさん。

舞台は明治時代の終わり頃から大正時代にかけての東京下町。主人公は着物が大好きな三人姉妹の末っ子、るつ子。
私が好きなのは、このるつ子の父方の祖母、おばあさん。るつ子の人生に寄り添い、出過ぎず引っ込み過ぎず、いい塩梅の助言をします。

一番気に入っているのが、るつ子が友達に中古の着物地をあげようとした場面。

その友達は非常に貧乏で、食べるものにも着るものにも苦労していました。友達の窮状を見て、力になりたいと思ったるつ子は、父親の古い着物地をあげようと思いつきます。
お母さんにそう提案したところ、にべもなく却下。『こんな古いものを他人様にはあげられない』とお母さんは言います。
女学生(中学生くらい?)のるつ子にはその理由が分からない。そこでおばあさんに相談します。
するとおばあさんは
『親切にすることはいいことだ』
と前置きした後で、
『でも中古の物をあげるのが良くない。親切にしたいというのなら、なぜ新しいものをあげないんだい?』
とるつ子に聞くのです。
『だって、あんな新しいの、もったいないわ。』
るつ子の本音がついポロリと出てしまいます。
おばあさんは容赦しません。
『もったいないー誰にもったいないの?何にもったいないの?』
るつ子が言葉に詰まる瞬間です。

この時、るつ子は親切心の裏側に隠れた自分の醜い心に気付き、うろたえたのだろうと思います。しかし誰にでもある感情です。
私にも覚えがあるような気がしてハッとしました。

おばあさんは続けます。
『…こちらで役に立たないようなものが、あちらで役にたつかね。あげたあとでこちらの心は痛まないかね…』
『…貸し借りはものと人情が重なり合うからそう簡単じゃないんだよ…』

そう言って窘めたあと、そのままにせずに妙案を思いつくのがまた素敵なところ。
数年前に福引で当てた厚地の反物があるのでそれをあげたらどうかと提案します。
るつ子はその反物を友達に見せて言いました。 『その反物でお揃いの袴を作り、一緒に履こう』と。

友達は素直に喜んでくれ、るつ子は友人を失わずに済みました。


素敵なおばあさん。
おばあさんと言っても、およそ100年前の日本が舞台なのでそれほど高齢ではないと思います。何となく50代後半頃ではないかと想像しています。 しゃんと背筋を伸ばして身綺麗にしていて、割と色っぽいのではないかと思います。

10年後にこんな素敵なアドバイスができるだろうか。できる自分でありたいと思うのでした。

 

by 工藤

2019年01月01日

心の支えになる素敵な女性を追って

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着物&所作のブログ 心の支えになる素敵な女性を追って vol.4 井上靖『額田王』より


心の支えになる素敵な女性を追って


4回目の今回は、井上靖の作品『額田女王(ぬかたのおおきみ)』より。

舞台は日本。時代は古代、飛鳥時代。

主人公は、美しき宮廷歌人、額田女王(ぬかたのおおきみ)。

歌人であり巫女でもある額田女王は身も心も神に捧げているため、男性を愛してはならぬ身。しかし額田は美し過ぎました。


この額田から学びたいのは

『困った人への苦言の呈し方』



額田は上品でありながらもはっきりと苦言を呈しています。騒がず、落ち着いて、効果的に相手に分からせる。是非とも身につけたい技のひとつです。


美し過ぎる額田は、時の権力者である中大兄皇子と大海人皇子の両人から寵愛を受けます。

最初に額田を愛したのは大海人皇子でした。

彼は半ば強引に額田を奪い、額田は皇子の子供を身ごもります。

前述の通り、額田は巫女ですから妃になることは許されません。神の声を聞き、国の民のためのみにその力を使わねばならないからです。

しかも大海人皇子は、ナンバー2の権力者。黒々とした政治の世界に身を置く人物です。

たとえ当人同士の想いが通じているからと言って、簡単に一緒になることはできませんでした。

額田はお腹の子を『神の子』と言って通します。しかし誰の目にも大海人皇子の子供であることは明らかでした。ほとんどの宮廷人が気付かぬふりをする中、若い侍女が『大海人皇子のお子様では?』と噂を立てます。

ある時、額田はその若い侍女を呼び、赤子を胸に抱きながら、こう問います。

『この御子はどなたかに似ていますか?』

当人からハッキリと問われて侍女は身を固くします。

『お困りか。構わないから言ってごらん。』

『さぁ…』

と言葉を濁す侍女を更に問い詰める額田。

『ーー眼許も生き写しなら、口許もそっくりそのままです。……一体どなたでしょう。構わないから言ってごらん。』

『さ、わたくしにだけ、そっと言ってごらん』

額田はいたずらっぽく笑いを含んだ顔でそう言います。

ついに侍女は思わずこう言うのです。

『お許しくださいませ』

その時の額田の言葉。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『許してくれとお言いなら、ゆるしてあげましょう。…気の小さいひとね』

額田女王は言って、また笑った。玉を転がすようなろうろうとした笑い声だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

言葉の達人。そう思わずにはいられません。

私はこの場面の、額田の堂々とした姿に惚れ惚れしました。

ゆっくりと真綿で首を絞めるが如く。

上品でありながら、しかし一歩も引かない強さがあります。


見習うべきはその状況です。

ここで額田は、侍女と 1 対 1 で言葉を交わしています。前もって誰かを味方につけておくとか、この侍女を孤立させるとか、そう言った邪な行動は起こしません。

正々堂々と 1 対 1。


そして何より私が心惹かれるのは、最後に相手を許して帰すところです。追い詰めておきながらトドメを刺さずに逃す。


これならば侍女も恨みを持ちません。もしかしたら、この一件の後で、尊敬の念すら抱くかもしれません。大人の社会の仕組みを額田が教えてくれたからです。根底に愛情があります。

聡明でありながら温もりを感じます。


自分の感情を完全にコントロールしているからこそできる技。身につけたいものです。



2018年12月23日

所作は遺伝する

茶道の講師を始めて1年半。
もちろんその前から茶道はしておりましたが、プロとアマとの心構えの違いは顕著なようです。家庭での所作もアマチュア時代のそれとは全く異なるようです。

それを教えてくれたのは高2の息子でした。

『あのさぁ、最近クラスメイトに褒められるんだよね。所作が美しいって。』
『えー!例えば?』
『俺のロッカーが下の段なのよ。普通は手を伸ばすんだろうけど、(俺は)気がつくと垂直に腰を下ろして、また垂直に立ち上がってんのよ。茶道の亭主みたいにさ。』
『不思議ねぇ。教えてないのにねぇ。』
『ペンを持つ時もさ、気がつくと右手で上から持って左手で下から支えて、右手で上から下へ滑らせてから握ってんのよ。』
『ああ、お箸を持つ時みたいにね。』
『水筒のお茶を飲む時も、つい左手の平で支えちゃうんだよ。抹茶を飲む時みたいに。』

これには驚きました。
私は息子の所作には全く口を出していなかったからです。中学生時代に出し掛けたことがありましたが、激しく反抗されて断念。
『男だし、まぁいいか…』
と思っていたのに、いつの間にか真似するとも無く身についていたようです。
誰よりも本人が一番驚いていました。

これを宗嘉先生にお話しすると
『良い教育したね。息子さんは、将来女性選びに成功するよ。』
『どういうことですか?』
『自分自身の所作が美しいから、相手の女性にもそれを求める。所作が美しい女性は波動もI.Q.も高いよ。』

なるほど…

しかし母親というものは…
思っていた以上に責任重大なのですね。
こんなにも影響を与えてしまうとは。
今回は良い方向に持っていけましたが、もしも言動が粗ければ息子も粗くなっていた訳です。
子供は親の鏡と言われる所以です。

女の子は母親そっくりの女性に成長する。
男の子は母親そっくりの女性を選ぶ。

母親が子供の幸せの鍵🔑を握っているんですね。

 

by 工藤

2018年12月10日

色気をコントロールする

ごくたまに…
お色気全開💕の女性に出会うことがあります。

面白いのは男女の反応の違い。
男性は目の色を変えて飛びつき
女性はドン引き

例に漏れず、私もドン引きする女性の一人でした。
『なんだありゃ』
と心の中でうそぶいていました。

しかし最近、見方が変わって来ました。
色気のある女性がいると、男性が活気付いて良い仕事をするということに。

『そうだよ。男は単純だから、色気のある女性に注目されたくて頑張るんだよ。だからその色気も世の中の役に立ってるんだ。』
と宗嘉先生。

なるほど!そうだったのね!
今まで気持ち悪いと思っていたけど、あなたはあなたで世の中の役に立っていたのね。
気持ち悪いと思ってごめんなさいね。

と心の中で謝りつつ、やっぱり思いました。

…でもやっぱり気持ち悪い。

若い女の子なら仕方ないのですが…。
すでに若さを失った女性が色気をムンムン振りまいているのはあまりにも生々しい。

そして、勿体ない。
もう少し上手にコントロール出来ていたら、女性も味方につけることができるのに。
自ら敵を作ってしまうのは賢明とは言えない。

『そうだよね。気持ち悪いよね。そのうち男性からも気持ち悪がられるよ。男は若い女性が好きだから。』
宗嘉先生も同感とのこと。

色気は大事ではありますが、やはり年齢相応にコントロールする必要がありそうです。
大人の女性らしく、上品に知的に。
若い女性とは違う次元の色気を身に付けたいものです。

by さやこ

 

2018年11月24日

心の支えになる素敵な女性を追って

心の支えとなる素敵な女性。
目指すべき人生のモデル。

2人目のモデルも、やはり同じ小説『きもの』より。

平凡ながら幸せだと思っていた女学生るつ子。
ある時、友人宅で素敵な大人の女性に偶然出会い、魅力を感じます。しかしその人は、父親と昔からつながりのある女性でした。長唄のお師匠さんで自立した女性。

よそに女性がいると知りながら辛抱強く家庭を支える母親に同情しつつ、しかしるつ子は父の愛人にも惹かれてしまうのでした。
三人姉妹の末っ子のるつ子。上の二人の姉が結婚して家を出た後で、母親が病に倒れます。
るつ子は一生懸命看病します。
ある日、母親に新しい浴衣を着せた後、母親は眠るように逝ってしまいます。
その浴衣は秋の七草が咲き乱れたもので、るつ子が仕立て、父親が母に『似合う』と言った浴衣でした。その母親が静かに逝ってしまいました。るつ子は悲しみに乱れます。

しかしやがて家庭内の悲しみも収まります。
そしていつもの日常が戻った時、関東大震災がるつ子たちを襲うのです。

その混乱の最中、るつ子は父の愛人に再び出会います。その人はやなり目立つ女性なのでしょう。そして避難先でるつ子の家族と寄り添って一晩を過ごします。
その時にるつ子はその女性と母とを冷静に比較しています。

母親は確かに家庭を支え自分たちを育ててくれた。しかし実は父親の仕事や日常に関しては無関心だったかもしれない。薄情とまでは言わないが、そのような関心の薄さが父親には不満だったようだ、と。
その女性は仕事をしていることもあり、父親の仕事のことを深く理解し、共感できているようだ。

そして愛人は、夜が明けると、当てがあるのか無いのか、人混みの中に消えて行きました。

その後ろ姿にるつ子は女性の芯の強さを見ます。美しい外見以上に内面の魅力を見るのです。

この場面が私は忘れられません。
すっくと混乱の中立ち上がり、自分の城を築いていく。とても素敵…。

2018年11月02日

寂しがり屋のあなたへ

人は誰も寂しがり屋。
一人で居ると、何もしていないと、
『自分は価値のない人間なんじゃないか』
と不安になったりします。

だから、別に好きでもない友達とランチしたりお茶したり…。
または、話のつまらない人だと思われたくないから、一人で居ても必死で次に会うときの話題を探したり作ったり…。

そんな行動は、誰かに評価してもらいたいという気持ちから来ています。

『誰か』の評価を当てにするのは少しナンセンス。ちょっと子供っぽいかも…。

そうではなくて、
自分が自分の一番のファンになってしまいましょう!

自惚れて良いのです。
自惚れて自惚れて自分に恋をする。
こんな良い女、世界中どこ探してもいないだろうと思い込む。とことん思い込む。

でもそれは自分だけの秘密❤️

口に出すから叩かれるのです。
出さなければいいのです。
絶対に出さない。
褒められても謙遜する。
とことん謙遜する。
そして自分を褒める。
『良かった。ちゃんと謙遜できた❤️』

そしてもう一つ。
人の良いところは素直に褒める。認める。

その繰り返しで本当の自信を身に付けることが出来ます。

自分を信じることが出来ると、他人も信じることが出来ます。
自分を信じることが出来ると、自分の欠点を許すことが出来ます。他人の欠点も許すことが出来ます。

生きるのがラクになる。
人生が楽しくなる。

自分を縛っていた常識という縄を緩めて、
もっと自由にフワフワと生きてみましょう。

心の余裕は、表情にも所作にも表れます。
すると、知らぬ間にあなたの周りに素敵な人が集まって来ます。

ほらね。もう寂しくないでしょう?

2018年10月10日

友達との楽しいランチこそ要注意‼️

『気の置けない友達との楽しいランチ』こそ要注意‼️


レストランやカフェに行くと…盛り上がっていますね〜、女性同士のグループが。

日ごろ、旦那や子供に振り回されている女性達が、ひと時のランチを存分に楽しんでいます。
談笑しながらランチを楽しむ…
このこと自体は良いのですが、問題はその行動。

声が大きい
口数が多い
よく食べる
ネガティブな話題が多い

グループに男性が一人でも居たら、こんな行動は控えると思うのですが…。
同性として非常に残念な気持ちになります。

先日、お一人様ランチを楽しんでいた私の隣で、女性2人が旅行の計画で盛り上がり、テーブル席に座ったまま携帯電話で宿泊の予約を取り始めました。
『やった、やったー!取れたよ〜!』
『良かった〜。安くてお得だよねー!』

大きな声で喋るので、その方々の家庭形態や年収、昨今の悩みまで、短い時間に全て把握できてしまいました。

50代くらいの女性でしたが、まるで女子高生のような話し方。
同世代の女性として少し悲しくなりました。

この話を宗嘉先生にしますと…
『そうなんだよね。だから旦那がよその若い女性に目移りしちゃうんだ…。中身が同じなら若くて綺麗な方が良いから。』

そうですね…
この様子ならば、ちょっと仕方ないかなぁ…

『親しい友達との楽しいランチ』
でもちょっと待って。

何でもあけすけに話して、
恥も外聞もなく盛り上がって、
内々で『良いよ、良いよ』と許し合って、
それは本当の友情でしょうか?

オバさんだからもう良い?
結婚したからもう良い?

いえいえ、そうではなくて…
自分を信じて。もっと自分を可愛がって。
愛情を掛けて自分を美しく育ててあげましょう。驚くほど毎日が輝いてきますよ✨

女性はいくつになっても美しく輝けるのです。

2018年10月08日

年齢に合った気品と風格を

年齢に合った気品と風格を身に付ける
街中で女性がご自身のことを『おばさん』と呼ぶ姿に出会うことがあります。


『おばさん』というこの言葉。
少し悲しげな響き。


そして何とも言えない嫌な感じがします。


人から呼ばれるのも嫌だけど、自分で呼ぶのもちょっと…。


『おばさん』と呼ぶことで自分の中の女性を諦めてしまったような、否定してしまったようなそんな感じを受けます。

年齢を重ねても女性であることを楽しみたいものです。

諦めるのではなく
若作りするのでもなく
張り合うのでもなく
年齢に合った気品と風格を身に付けましょう
まずは服装と所作から
着物をきれいに身に付けて美しい所作を心掛ければ、あなたも貴婦人です。

日ごろが大事。

さぁ、今日から変えていきましょう。

着付け教室
着崩れを防ぐには…

ー美しい所作を身に付けましょうー

美しい所作とは『縦の動き』に意識した振る舞いです。

立つ時も、座る時も、お辞儀をする時も、背筋をまっすぐに保ちます。

歩く時は、脚が開かないようやや内股に、一本の線をなぞるようにします。

そして呼吸はゆったりと。

これらのことを気をつけると、着物がご自身の体に沿うようようになり、着崩れが徐々になくなってくるでしょう。

2018年08月24日

着崩れを防ぐには

ー美しい所作を身に付けましょうー

美しい所作とは『縦の動き』に意識した振る舞いです。

立つ時も、座る時も、お辞儀をする時も、背筋をまっすぐに保ちます。

歩く時は、脚が開かないようやや内股に、一本の線をなぞるようにします。

そして呼吸はゆったりと。

これらのことを気をつけると、着物がご自身の体に沿うようようになり、着崩れが徐々になくなってくるでしょう。

2018年08月23日

どの瞬間も美しく


よし庵の着付け教室では、『どの瞬間も美しくあるよう心掛ける』ことをお勧めしております。

着物を身につけている途中の姿も美しくあれ

というのが私どもの基本理念です。

無駄な動きをせずに一手一手で美しい着物姿を決めていく。

この心地よい緊張感がとても大事です。

新しいあなた自身を作り上げていく気持ちで着物をお召しになってください。

その積み重ねが、あなたを徐々に洗練された大人の女性へと変えていくでしょう。

2018年08月17日

ステキな着物女子になるための基本動作…

『座る、立つ、歩く』

着物を着ると、とにかく目立ちます。

駅でも街中でも必ず注目されます。

着物姿はもちろん、特に注目されているのは『立ち居振る舞い』です。

立ち居振る舞いが洗練されていると、
同性からは『あっ❗️』
異性からは『おっ❗️』
と注目されます。

逆に粗野ですと、『なぁ〜んだ』とがっかりされて悪目立ち…。『だったら着物を着ないでくれよ』と思われかねません。

着物を着たら、
『座る、立つ、歩く』
の基本動作を美しくできるように心掛けましょう。

具体的なアドバイスは、動画でご説明しますが、どの動作にも共通している意識が

『両方のかかとを引き寄せる』
ことです。

座っても、立っても、歩いても、両方のかかとを磁石のように引き寄せます。

すると、身体の重心が定まって骨盤が引き締まりお腹も引っ込みます。

『両方のかかとを引き寄せる』

どうぞお試しを!

2018年05月23日

一週間ぶりにお稽古でお会いした時
生徒さん同士で
あるいは先生と生徒さんとで
再会の喜びでしばし話が盛り上がり
波動が高まってきます。

そしてお稽古が始まると、
水を打ったように静まり
その中から三音が響いてきます。

三音とは人の心を癒す音です。

湯を汲む音
お点前からこぼれる音
畳の上を歩く音

それはとても心地よい音です。

守護霊様が現れる時も
このような音が聴こえます。

お稽古が終わった時
お互いの上達した所作を褒め合い、
波動が高まり
波動を高め合うお稽古が
その人の最高の状態にしてくれます。

動から静へ、静から動へという
メリハリのある動きを
茶道の美しい所作から
体得していきます。

2018年02月15日

心の輝き

 

 

美しい所作で必要なことは、
心の輝きです。

例えば着物を着ると
今までの自分とは違うので
周囲の目が気になり、
がさつな態度はできなくなって、
「美しく見られたい!」
という気持ちになります。

それに対して
緊張感がなくてしまうと、
洋服や着物もだらしなく着てしまい、
歩き方も気づいたら外股歩き、
ねこぜになって老けて見える、
生活もマンネリ化して、
人生そのもの輝きが消えてきます。

この悪循環から抜け出すためには
生活のリズムと
適度な緊張感が必要なんです。

忙しい中を時間を時間を作り
美しい所作のお稽古をして
そしてあなたの美しい所作に対して
気になる人から賞賛された時、
心に輝きが出てきます。

2018年01月02日

人生が空回りしている


 

美しい所作で必要なことは、
緊張感です。

例えば着物を着ると周囲の目が気になり、
がさつな態度はできなくなって、
「美しく見られたい!」
という気持ちになります。

緊張感がなくなってしまうと、
洋服や着物もだらしなく着てしまい、
歩き方も気づいたら外股歩き、
猫背になって老けて見える、
生活もマンネリ化して、
人生そのものが空回りしている!

この空回りから抜け出すためには
適度な緊張感が必要なんです。

人に見られると、
モチベーションが上がって、
くすんでいたその人のオーラも
輝きだします。

そしてお互いが適度な緊張感と
モチベーションを上げていく場が
美しい所作メンタルケアです!


美しい所作体験


いくらオシャレをしても変わらない理由はここにある!
目の前の相手を感動させる所作とは!
人の心を癒すための所作とは!
心の中に輝きを取り戻し、エネルギーが沸いて来きます!

 

2018年01月01日

美しい所作で一番大切なことは姿勢です

骨盤が均整されているから姿勢が正しくなり、
骨盤が歪むと
背中が曲がりO脚になったりしまいます。

姿勢が正しいとホルモンのバランスも良く
女性らしい美しさを
演出させることができます。

その反対に悩んでばかりいると
姿勢が悪くなってしまうのです。

良い姿勢を保つためには正しい姿勢へ
意識を集中しなけらばなりません。

しかし悩みや不安があると
たちまち姿勢は崩れ、
美しい所作は消えてしまうのです。

自分の行動を "意識的に" 行う、
ということですね。

人は放っておけば、
崩壊する方向へと向かって
気持ちはネガティブになってしまいます。

それを食い止めて、
進展させるのがお稽古であり、
IQを上げていく作業です。

しかもIQを上げるためには
意識しなければ上がりません。

美しい所作もIQを上げることが必要です。

物を静かに丁寧に扱ったり、
靴をまっすぐ揃えたり、
片手ではなく両手を使ったり、
姿勢を正したりすることは、
自分の美しさを意識して行うことが必要です。

お稽古を積み重ねていくと
少しずつ、知らず知らずのうちに
美しい所作が自然体になってきます。

意識して姿勢を正すことでその効果は
見た目の美しさ、
メンタルに与える影響、
人に喜ばれる存在になる、
精神面と健康面で明るくなる、
礼儀作法を覚えられる、
IQがあがり人生が楽しくなる、
などなど・・たくさんあります。

まずは正しい姿勢から実践して
美しい所作を身に付けましょう!

2017年12月20日