今日は趣味の話ー古典文学ー徒然草(2)そこそこで良いんじゃない?📚


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《第151段より》
ある人のいはく、年五十になるまで上手に至らざらん芸をば捨つべきなり。励み習ふべき行末もなし。
おほかた、よろづのしわざはやめて、暇あるこそ、めやすく、あらまほしけれ。
ゆかしく覚えんことは、学び訊くとも、その趣を知りなば、おぼつかならずしてやむべし。
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徒然草の面白いのは、時々言っていることが矛盾しているようなところ。
『ひとつに決めたら集中して励みなさい』と言っている段もあれば、このように読者をつっぱねるような段もある。

五十になってもダメならダメ‼️
結構きついことを言ってらっしゃる。
ゆっくりとぷらぷらしてろ!だって。

いえいえ、私が言っているのではなく、兼好法師が言っているのです。

おそらく、しょーもない年長者が近くにいて、若者に混じって習い事でもしていたのでしょう。
やる気があるのか、ないのか、全然覚えない。
だけど年上だから、若者たちは笑うわけにもいかず、仕方ないから付き合っている。

分からない事があったら、人に聞くのは良いけれども、それもそこそこでやめておきなさい、って。知り尽くしたからって、特に良いこともないでしょ?って。

確かに…
それも一理あるかも知れませんね。

ゆっくりと、ぷらぷらしている人。
しかし、兼好が好む人物像からは、嫌な感じは受けません。ゆっくりしているのは、自分に自信があるから。自分という核があるからでしょうか?
やたらと若者に交わろうとはしない。

兼好の言葉を読み進めると、
絶妙なバランス感覚を感じます。
楽しく生きるのには必要な感覚だなぁ、と思います。

目くじら立てて、必死に若者に混じるのではなく、
笑顔でゆっくりのんびり…
が良いのかも知れませんねぇ…。

この段、何となく肩の力が抜けてくる感じがして、好きなんです😚

 

by 工藤さやこ

2019年10月22日